16日のNY株式相場は高安まちまち。米9月小売売上高の上振れを好感し上昇してスタートしたが、終盤に主力ハイテク株に売りが強まった。ダウ平均は朝方に348米ドル高まで上昇後、112.11米ドル高(+0.39%)で終了し、4日ぶりの反発。アップル、ゴールドマン・サックスが1%超下落したものの、キャタピラーが2%超上昇し、ボーイング、ユナイテッドヘルスなども1%超上昇した。S&P500もほぼ終日堅調に推移したが、終盤に小幅にマイナス圏に下落し、0.01%高とわずかながら4日ぶりに反発して終了した。一方、ハイテク株主体のナスダック総合は0.97%高まで上昇後、0.56%安まで下落し、0.36%安と4日続落して終了した。S&P500の11セクターは、公益、ヘルスケア、資本財、素材など7セクターが上昇した一方、エネルギー、一般消費財、不動産、ITの4セクターが下落した。
週間ではダウ平均が0.07%高、S&P500が0.19%高とともに小幅ながら3週続伸し、ナスダック総合は0.79%高と4週続伸。10月月初来ではダウ平均が2.97%高、S&P500が3.59%高、ナスダック総合が4.51%高となった。
欧州などでコロナ感染が再拡大し、仏パリに続き、英政府も行動規制を発表し経済活動への影響が懸念され、米国では追加経済対策を巡る不透明感が続いたものの、米9月小売売上高が前月比+1.9%と予想の+0.7%を上回り、自動車を除く小売売上高も+1.5%と予想の+0.4%を大きく上回ったことで米景気回復期待が高まった。ボーイングは、欧州の航空規制当局が737Max機の飛行再開を認めたことで1.89%上昇し、ファイザーも今月末までの中間試験でコロナワクチンの安全性が確認されれば、11月下旬に緊急使用申請を行うと発表し、3.83%高となった。一方、「プライムデー」セールの不振が伝えられたアマゾン・ドット・コムが1.98%安となったほか、アップルは0.69%高まで上昇後、1.40%安で終了し、ネットフリックスも2.28%高まで上昇後、2.06%安で終了した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 28570.72 28842.90 28570.72 28606.31 112.11 0.39
S&P500 3493.50 3515.76 3480.45 3483.81 0.47 0.01
NASDAQ 11761.83 11827.42 11648.53 11671.56 -42.32 -0.36
CME225先物 23510.00 23560.00 23365.00 23515.00 105.00 0.45
FT100 5919.58 5919.58 5919.58 5919.58 87.06 1.49
DAX 12773.35 12955.86 12733.06 12908.99 205.24 1.61
為替(ドル/円) 105.40 105.43 105.17 105.39 -0.02 -0.01
WTI先物 41.16 41.30 40.34 41.12 0.16 0.39
金(Gold)先物 1912.70 1918.70 1901.10 1906.40 -2.50 -0.13
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載