16日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.94%高の24386.79ポイントだった。中国企業指数は1.56%高の9914.90ポイント。メインボードの売買代金は概算で1130億HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付き、徐々に下値を切り上げる展開。前日はほぼ全面安となり大幅に反落したとあって、中国本土金融株やハイテク株を中心に買い戻しが入り、相場を押し上げた。ただ、欧州の新型コロナウイルス感染の再拡大や、米国の追加経済対策を巡る与野党協議の不透明さに対する警戒感は強い。週明け19日に中国の2020年7−9月期国内総生産(GDP)や9月主要経済指標の発表を控えて様子見気分も次第に広がり、上昇率1%付近の水準では上値が重かった。セクター別では金融と素材、情報技術が上げた半面、公共事業、必需消費財、通信がさえない。
ハンセン指数構成銘柄では、本土商業銀行の中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)、中国銀行(
03988)、交通銀行(
03328)が軒並み高。生保大手の中国人寿保険(
02628)、中国政府系持ち株会社の中国中信(
00267)も高い。前日安かったハイテク株の小米集団(
01810)、アリババ集団(
09988)も大きく買われた。半面、製薬の石薬集団(
01093)と中国生物製薬(
01177)の下げがきつい。乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)は続落した。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセン科技指数は0.84%高の7604.61ポイントと反発した。半導体製造装置のASMパシフィック(
00522)が大幅に続伸したほか、ネット小説サイト運営の閲文集団(
00772)、ネット専業損保の衆安在線財産保険(
06060)が反発した。一方、パソコン大手のレノボグループ(
00992)が大幅に続落した。