15日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.26%安の3332.18ポイントだった。深セン成分指数は0.48%安の13624.89ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7640億1000万元だった。
上海総合指数は方向感に欠ける値動きとなった。今月下旬に予定されている中国共産党の第19期中央委員会第5回全体会議(5中全会)を前に政策期待は根強いものの、米国務省がトランプ政権に対し、アリババ集団(
09988)傘下の金融サービス会社、アント・グループを事実上の禁輸リストである「エンティティー・リスト」に追加する案を提出したと伝わり、米中対立の激化などが懸念された。きょう午前に発表された2020年9月の消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(工業製品出荷価格:PPI)が市場予想よりも悪い内容となったことも投資家心理を冷やした。セクター別では、造船、建材、医療が売られた半面、保険と銀行が全面高。繊維・アパレル、石炭も買われた。
A株市場では、江鈴汽車(
000550)や中国旅遊集団中免(
601888)、海爾智家(
600690)の下落が目立った。1−9月期決算が赤字となる見通しを発表した東阿阿膠(
000423)や万達電影(
002739)も売られた。半面、新疆金風科技(
002202)は大幅に続伸。蘇寧易購集団(
002024)や用友網絡科技(
600588)も高かった。
上海B株指数は0.04%安の252.20ポイント、深センB株指数は0.38%安の950.69ポイント。