15日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反落。前場終値は前日比1.28%安の24350.44ポイントだった。中国企業指数は0.75%安の9846.06ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で725億5000万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継ぎ安く寄り付き、半ば以降に下げ幅を拡大した。米国務省がトランプ政権に対し、アリババ集団(
09988)傘下の金融サービス会社、アント・グループを事実上の禁輸リストである「エンティティー・リスト」に追加する提案を提出したと外電が伝えたことを受け、米中対立の一層の激化に対する警戒感が売りを誘った。きょう午前に発表された中国の9月消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(工業製品出荷価格:PPI)がともに予想より弱い内容だったことも地合いを悪化させた。
個別では、前日に上場来高値を更新したアリババ集団とテンセント(
00700)が約3%の下落。時価総額の大きいAIAグループ(
01299)も大きく売られ、指数を押し下げた。このほか、医薬品メーカーの石薬集団(
01093)、香港不動産株の恒隆地産(
00101)、マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)の下げが目立った。半面、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が逆行高を演じたほか、中国工商銀行(
01398)、中国平安保険(
02318)など本土系金融株がしっかり。