13日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に3営業日続伸。終値は前日比0.04%高の3359.75ポイントだった。深セン成分指数は0.66%高の13798.58ポイントと3営業日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8349億4600万元だった。
上海総合指数は前日に9月3日以来、約1カ月半ぶり高値を付けた後とあって、利益確定の売りが相場の重しとなった。中国の税関総署が13日発表した2020年9月の米ドル建て貿易統計で輸出は前年同月比9.9%増となり、前月から0.5ポイント加速し、2019年3月(14.2%)以来1年6カ月ぶり高水準となったが、市場予想の10.0%増にはわずかに届かなかった。また、国金証券(
600109)が国聯証券(
601456)との資産再編を中止すると発表したことで、証券業界の再編期待が後退し、失望売りも広がった。ただ、政策期待を背景に相場の先高観は根強く、指数は大引けにかけて徐々に下げ幅を縮小し、前日終値をわずかに上回ってきょうの取引を終えた。セクター別では、医療、自動車、酒造が買われた半面、証券と保険がほぼ全面安となった。観光・ホテルも売られた。なお、香港市場が休場のため、相互取引制度を通じた売買は行われなかった。
A株市場では、重慶長安汽車(
000625)や広州汽車集団(
601238)、上海汽車集団(
600104)の上昇が目立った。1−9月期決算で最大63%増益となる見通しを発表した新希望六和(
000876)は3%超上昇した。半面、東方証券(
600958)や招商証券(
600999)が売られた。
上海B株指数は0.01%高の255.77ポイントと3営業日続伸、深センB株指数は0.30%高の957.52ポイントと6営業日続伸した。