週明け12日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に続伸。終値は前営業日比2.64%高の3358.47ポイントだった。深セン成分指数も3.15%高の13708.07ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9713億9200万元だった。
上海総合指数は前場に一本調子で上げ幅を広げ、全面高の展開となった。後場に入って伸び悩んだものの、終値は9月3日以来ほぼ1カ月半ぶりの高値圏だった。中国指導部が11日、深センに建設する「中国の特色ある社会主義の先行モデル地区」で、総合改革を試行する5カ年計画を公表し、政策期待が高まった。資本市場の改革やデジタル人民元の試験的導入が行われる予定。また、人民元相場の上昇を受けて海外資金が流入するとの観測も投資家心理を強気に傾けた。中国人民銀行(中央銀行)がきょう設定した人民元取引の基準値は2019年4月以来の元高・ドル安水準となった。セクター別では、保険と保安設備、高速道路、空運が軒並み高となった。
A株市場では、白酒メーカーが急伸。江蘇洋河酒廠(
002304)がストップ高を付けたほか、宜賓五糧液(
000858)、貴州茅台酒(
600519)が高い。電気自動車メーカーのBYD(
002594)、建機メーカーの三一重工(
600031)、化学大手の万華化学集団(
600309)の上昇も目立つ。半面、ゲーム会社の三七互娯網絡科技集団(
002555) 、完美世界(
002624)が逆行安を演じた。
上海B株指数は1.83%高の255.74ポイントと続伸。深センB株指数は0.82%高の954.64ポイントと5営業日続伸した。