週明け12日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに大幅反発。前場終値は前営業日比2.03%高の24608.71ポイントだった。中国企業指数は2.61%高の9869.16ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で768億6000万HKドルだった。
ハンセン指数は前週末の米株高の流れを引き継ぎ高く寄り付くと、次第に上げ幅を拡大する展開。習近平国家主席が今週、深セン市の経済特区成立40周年を祝う式典に出席すると伝わり、香港と広東省、マカオを一体開発する「粤港澳大湾区(グレーターベイエリア)」構想などを巡る政策支援に対する期待が買いを誘った。報道によると習主席は香港政府の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官と会談する予定。本土市場で上海総合指数がほぼ一本調子で上昇したことも地合いの改善につながった。
個別では、中国工商銀行(
01398)、中国建設銀行(
00939)、中国銀行(
03988)など本土銀行株が大きく買われ、相場の上昇を主導。通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)、スマホメーカーの小米集団(
01810)、バイオ医薬品の受託開発の薬明生物技術(
02269)も大幅高。半面、マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)などがさえない。