2020-10-12 |
中国/マーケット/証券 |
|
本土前引け:続伸、政策期待で全面高 証券・保険株に買い
週明け12日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に続伸。前場終値は前営業日比2.27%高の3346.26ポイントだった。深セン成分指数も2.39%高の13606.33ポイントと続伸。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で5894億800万元だった。
上海総合指数は寄り付きから一本調子で上げ幅を広げ、全面高の展開となった。中国指導部が11日、深センに建設する「中国の特色ある社会主義の先行モデル地区」で、総合改革を試行する5カ年計画を公表し、政策期待が高まった。資本市場の改革やデジタル人民元の試験的導入が行われる予定。また、人民元相場の上昇を受けて海外資金が流入するとの観測も投資家心理を強気に傾けた。中国人民銀行(中央銀行)がきょう設定した人民元取引の基準値は2019年4月以来、1年半ぶりの元高・ドル安水準だった。セクター別では、証券と保険、航空・宇宙が軒並み高のほか、ソフトウエアが買われている。
上海B株指数は1.45%高の254.77ポイントと続伸。深センB株指数は0.69%高の953.33ポイントと5営業日続伸した。