週明け12日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ買いが先行するか。前週末のNY市場でダウ平均は161米ドル高と、9月2日以来、約1カ月ぶりの高値で終えた。追加の米経済対策への期待が買いを支えた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も過去最高値を付けた9月2日以来の高値で引けた。9日の香港株の米国預託証券(ADR)は、テンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)、AIAグループ(
01299)、中国建設銀行(
00939)などが香港終値を上回った。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を約130ポイント上回る水準で寄り付くことになる。
もっとも、買い一巡後は上値の重い展開になる可能性がある。11月3日の米大統領選挙を前に、トランプ米政権は中国に対する強硬姿勢を一層強めるとみられ、米中関係に対する懸念が依然として重荷となりそうだ。また、中国本土ではきょうから来週明けに掛けて9月の主要経済指標の発表が続くため、内容を見極めたい投資家は積極的な売買を手控えそうだ。