9日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.31%安の24119.13ポイントだった。中国企業指数は0.07%安の9617.85ポイント。メインボードの売買代金は概算で1125億4000万HKドルだった。
ハンセン指数は小高く寄り付き、中盤までは前日終値を挟んで一進一退の値動き。終盤は最近上昇していたハイテク株が売られ、指数を押し下げた。香港での新型コロナウイルスの再拡大を嫌気した売りも出たもよう。もっとも、下値のめどとされた20日移動平均(大引け時点で24009.14ポイント)に近い水準では下げ渋った。国慶節・中秋節連休が明けた中国本土市場が取引を再開し、相互取引制度を通じて資金が流入した。セクター別では工業と一般消費財、コングロマリットが下げた半面、エネルギーと情報技術がしっかり。
ハンセン指数構成銘柄では、中国ネット通販最大手のアリババ集団(
09988)と取引所運営の香港証券取引所(
00388)が下げ、相場の重荷だった。香港不動産関連の新世界発展(
00017)、九龍倉置業地産(
01997)、Link REIT(
00823)もさえない。カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)、通信株のチャイナ・ユニコム(
00762)は続落した。一方、中国インターネットサービス大手のテンセントと生保大手の中国平安保険(
02318)が買われ、一定の下支えとなった。本土系銀行の交通銀行(
03328)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が高い。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセン科技指数は0.10%安の7503.27ポイントと6営業日ぶりに反落。前日高かったスマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)と瑞声科技(
02018)が売られた。オンライン映画チケット販売の猫眼娯楽(
01896)の下げもきつい。半面、ゲーム大手の金蝶国際ソフト(
00268)、ネットイース(
09999)が大幅高だった。