連休明け9日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前営業日比1.68%高の3272.08ポイントだった。深セン成分指数は2.96%高の13289.26ポイントと大幅に3営業日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7112億7800万元だった。
上海総合指数は高く寄り付いた後、終始プラス圏でもみ合った。連休前は約2カ月ぶり安値圏で推移していただけに、買い戻しが優勢。国慶節連休中の小売り・外食企業の売上高が前年同期実績比でプラス成長になったことや、きょう発表された財新中国サービス業購買担当者景気指数(PMI)が54.8と前月比0.8ポイント上昇したことを好感。今月26−29日に予定されている中国共産党の第19期中央委員会第5回全体会議(5中全会)を前に政策期待も買いを支えた。もっとも、あすからまた週末に入ることもあり、3280ポイントに近づく水準では伸び悩んだ。
セクター別では、素材、ガラス、送配電、電子部品の上昇が目立った。半面、国慶節連休の国内観光収入が前年同期実績比で30%減少したことを嫌気してホテル・観光の一角が売られた。
A株市場では、傘下企業が新型コロナ治療薬の治験承認を米当局から取得したことが材料視され、上海復星医薬(
600196)がストップ高。5中全会で環境保護政策としてクリーンエネルギー産業振興策が打ち出されるとの見方から、太陽電池メーカーの協キン集成科技(
002506)もストップ高を付けた。このほか、自動車部品メーカーの浙江世宝(
002703)や、テクノロジー関連の用友網絡科技(
600588)、立訊精密工業(
002475)、歌爾(
002241)の上昇が目立った。半面、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)が大幅逆行安。航空会社の春秋航空(
601021)、映画館運営の万達電影(
002739)などが売られた。
上海B株指数は1.23%高の251.14ポイントと反発。深センB株指数は1.25%高の946.84ポイントと4営業日続伸した。