8日のNY株式相場は続伸。追加経済対策への期待が続いたほか、トランプ米大統領がリジェネロン・ファーマシューティカルズのコロナ抗体カクテルの効果を高く評価したことで、治療薬期待も高まった。追加経済対策を巡っては、民主党のペロシ下院議長がトランプ米大統領の一部に限定した支援策を拒否する姿勢を示したことが一時売り材料とされたが、いずれ合意に至るとの見方が強まった。寄り前に発表された10月3日週の新規失業保険申請件数は予想以上の増加となったものの、継続失業保険受給者数が前週より減少し、市場予想も下回る強い結果となった。ダウ平均は朝方に155米ドル高まで上昇後、37ドル安まで反落したが、122.05米ドル高(+0.43%)の28425.51米ドルで終了。9月2日以来の高値となった。S&P500は終日プラス圏で推移し、0.80%高とほぼ1日の高値で終了。ハイテク株主体のナスダック総合も0.50%高で終了し、3指数がそろって2日続伸した。ダウ輸送株も0.62%高と2日続伸し、前日に続いて最高値を更新した。
業種別ではS&P500の全11セクターが上昇。上昇率トップのエネルギーが3.78%高となり、公益、不動産、金融、素材が1%超上昇し、コミュニケーションと資本財も0.9%超上昇した。一方、一般消費財とITは0.5%未満の上昇にとどまった。主力ハイテク株は高安まちまち。フェイスブック(+2.19%)、アルファベット(+1.66)、マイクロソフト(+0.36%)、テスラ(+0.15%)が上昇した一方、ネットフリックス(-0.54%)、アマゾン・ドット・コム(-0.16%)、アップル(-0.10%)が小幅に下落した。投資家の不安心理を示すVIX指数は 26.36ポイントと前日比1.70ポイント低下した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 28348.86 28459.13 28265.56 28425.51 122.05 0.43
S&P500 3434.28 3447.28 3428.15 3446.83 27.38 0.80
NASDAQ 11443.35 11448.23 11384.33 11420.98 56.38 0.50
CME225先物 23485.00 23685.00 23460.00 23615.00 -15.00 -0.06
FT100 5978.03 5978.03 5978.03 5978.03 31.78 0.53
DAX 13011.23 13100.85 12956.64 13042.21 113.64 0.87
為替(ドル/円) 105.97 106.10 105.90 106.00 0.04 0.03
WTI先物 39.99 41.33 39.76 41.19 1.24 3.10
金(Gold)先物 1890.60 1905.30 1885.30 1895.10 4.30 0.23
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載