JPモルガンは最新リポートで、マカオのカジノ業界は思うように回復が進んでおらず、貴賓庁(VIPルーム)業務も不透明性が残ると指摘。カジノ関連銘柄の業績予想引き下げが相次ぐリスクもあり、今後の見通しに陰りが見え始めたとし、関連銘柄の投資判断を一斉に引き下げた。『AAストックス』が8日伝えた。
具体的には、サンズ・チャイナ(
01928)、澳門博彩控股(
00880)、メルコ・インターナショナル(
00200)、MGMチャイナ(
02282)の投資判断をいずれも「オーバーウエート」から「中立」に引き下げたほか、ウィン・マカオ(
01128)の投資判断を「オーバーウエート」から「アンダーウエート」に引き下げた。銀河娯楽(
00027)については唯一、「オーバーウエート」を維持している。
JPモルガンは、2020年のカジノ収入が前年比79%減の616億パタカにとどまると予想。2021年は3.38倍の2080億パタカ、2022年は40%増の2921億パタカになるとみている。