29日のNY株式相場は4日ぶり反落。バイデン、トランプ両大統領候補の第1回テレビ討論会を控え様子見姿勢が強まるなか、NY市長がコロナ陽性率が再び3%を上回ったと発表したことで経済活動正常化期待が後退。前日まで3日続伸した米国株は幅広く売りに押された。ダウ平均は中盤に245米ドル安まで下落し、131.40米ドル安(-0.48%)で終了。シェブロン、トラベラーズが2%超下落したほか、ダウ、ボーイング、ゴールドマン・サックス、3Mなども1%超下落した。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.48%安、0.29%安で終了し、主要3指数がそろって4日ぶりの反落となった。9月月初来では、ダウ平均が3.44%安、S&P500が4.71%安、ナスダック総合が5.86%安となった。
ニューヨーク市でコロナ陽性率が上昇したことでアパレルやエネルギー、空運などの景気循環株が幅広く下落した。S&P500の11セクターは、コミュニケーションが0.28%高と唯一上昇した一方、エネルギーが2.73%安、金融が1.15%安となり、資本財、一般消費財、素材も0.7%以上下落した。朝方発表された米9月消費者信頼感指数は市場予想の89.5に対して101.8となり、3月の120.0以来、半年ぶりに100を上回った。引け後の動きでは、弱い見通しが嫌気されたマイクロン・テクノロジーが時間外で4%近く下落。2万8000人の人員削減を発表したウォルト・ディズニーも時間外で1.5%下落した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 27560.24 27605.60 27338.09 27452.66 -131.40 -0.48
S&P500 3350.92 3357.92 3327.54 3335.47 -16.13 -0.48
NASDAQ 11109.00 11153.23 11065.63 11085.25 -32.28 -0.29
CME225先物 23420.00 23600.00 23335.00 23450.00 -70.00 -0.30
FT100 5897.50 5897.50 5897.50 5897.50 -30.43 -0.51
DAX 12817.79 12859.14 12738.30 12825.82 -45.05 -0.35
為替(ドル/円) 105.50 105.72 105.33 105.65 0.15 0.14
WTI先物 40.58 40.70 38.41 39.29 -1.31 -3.23
金(Gold)先物 1886.40 1904.80 1880.80 1903.20 20.90 1.11
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載