週明け28日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反発。終値は前営業日比1.04%高の23476.05ポイントだった。中国企業指数は0.87%高の9383.40ポイント。メインボードの売買代金は概算で933億4000万HKドル。
ハンセン指数は前場に小高く推移。前週末のハンセン指数は5月29日以来ほぼ4カ月ぶりの安値圏にあっただけに、自律的な反発を見込む買いが入りやすかった。25日のNY市場でアップルなどの主力ハイテク株が上昇したことで、香港市場でも値ごろ感がある銘柄を物色する動きが拡大。ハンセン指数は後場に一段高となり、きょうの高値圏で引けた。セクター別では、金融と情報技術、工業が高い半面、通信がさえない。
ハンセン指数構成銘柄では、時価総額が大きいHSBCが9.22%高と急騰し、1銘柄で指数を156ポイント押し上げた。子会社のハンセン銀行(
00011)、本土系銀行の交通銀行(
03328)も高い。ハイテク株の小米集団(
01810)とアリババ集団(
09988)、医薬品株の薬明生物技術(
02269)は大幅反発した。一方、新世界発展(
00017)や恒基兆業地産(
00012)、ホンコン・チャイナガス(
00003)など香港地場銘柄の下げが目立った。通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)は3%超下げた。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセン科技指数は3営業日ぶりに反発し、0.86%高の6978.59ポイントで終えた。オンライン映画チケット販売の猫眼娯楽(
01896)、車載電池を手掛けるBYDエレクトロニック(
00285)が高い。半面、中国半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)は大幅安。米商務省が同社向け輸出を許可制にすると伝わり、嫌気された。