週明け28日の香港市場は反発して始まるか。ハンセン指数は5月29日以来ほぼ4カ月ぶりの安値圏にあるだけに、自律的な反発を見込む買いが入りやすい。前週末のNY市場でアップルなどの主力ハイテク株が上昇したことで、香港市場でも値ごろ感がある銘柄を中心に物色されるだろう。
ただ、米中対立の激化懸念がくすぶるなか、買い一巡後は上値が重い展開があり得る。米商務省が25日、中国半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)の取引先に対し、特定製品をSMICに輸出する前に同省の許可を得るよう求めたと伝わった。
25日の米株式相場はダウ平均など主要3指数がそろって上昇。27日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。インターネットサービスのテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)、不動産株の華潤置地(
01109)が香港終値を上回った半面、銀行株のHSBC(
00005)と中国工商銀行(
01398)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)が下回って終えた。