24日の香港市場は売り優勢で始まるか。前日の米NY株式相場は主力3指数がそろって大幅反落。世界的なコロナ感染再拡大の影響が懸念されたほか、米国における追加経済対策成立の遅れなどが嫌気されセンチメントが悪化。ハイテク株主体のナスダック総合は3%超下落した。香港市場では、米中対立の激化懸念、来週後半の国慶節連休を前にした持ち高調整なども意識され、相場の重しとなりそうだ。
一方、ハンセン指数は前日に反発したものの、引き続き4カ月ぶりの安値圏で推移しており、好材料が伝われば、買い戻しの動きが広がる可能性も考えられる。中国の株式市場政策を巡り、李克強首相が23日の国務院常務会議で上場企業の質向上や投資家の権利・利益保護に向けた措置を進めることに言及しており、市場の反応に注目したい。
23日の香港株の米国預託証券(ADR)は、中国IT大手のテンセント(
00700)、ネット通販最大手のアリババ集団(
09988)、中国国有銀行の中国建設銀行(
00939)、アジア生保大手のAIAグループ(
01299)といった大型銘柄が香港終値を下回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を230ポイント近く下回る水準で寄り付くことになる。