23日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに小反発。終値は前日比0.11%高の23742.51ポイントだった。中国企業指数は0.19%安の9558.78ポイント。メインボードの売買代金は概算で984億8000万HKドルだった。
ハンセン指数は方向感に乏しい展開。小安く寄り付いた後、前日終値を挟んだ一進一退の値動きに終始した。前日にハンセン指数がほぼ4カ月ぶりの安値圏で終えた後とあって、買い戻しが相場を支える半面、欧州での新型コロナの感染再拡大を受けた規制強化の動きや、米中対立の激化に対する懸念が引き続き重荷となった。来週後半に国慶節連休に入ることもあり、持ち高調整を意識してリスクを取りにくい状況が続いているもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、医薬株の中国生物製薬(
01177)、薬明生物技術(
02269)、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、電動工具大手の創科実業(
00669)が高い。前日のNY市場でハイテク株が買われた流れを引き継ぎ、ニューエコノミー関連の小米集団(
01810)、アリババ集団(
09988)が上昇した。半面、中国国有銀行の交通銀行(
03328)、中国建設銀行(
00939)、中国石油メジャーのシノペック(
00386)、CNOOC(
00883)、本土系不動産デベロッパーの華潤置地(
01109)が売られた。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセン科技指数は0.90%高の7298.62ポイントと3日続伸。PC世界大手のレノボグループ(
00992)、インシュアテックの衆安在線財産保険(
06060)、生活関連サイト運営大手の美団点評(
03690)が買われた半面、ゲーム・オンライン教育会社のネットドラゴン(
00777)や、通信設備大手の中興通訊(
00763)、スマホ部品メーカーのQテクノロジー(
01478)、半導体受託製造会社のSMIC(
00981)が下げた。