週明け21日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反落。終値は前営業日比2.06%安の23950.69ポイントだった。中国企業指数は1.66%安の9640.42ポイント。メインボードの売買代金は概算で1149億1000万HKドルだった。
ハンセン指数は小高く寄り付いたものの、序盤に下げに転じるとほぼ一本調子で下げ幅を拡大。ほぼ全面安の展開となった。終値は心理的節目の24000ポイントを割り込み、6月15日以来約3カ月ぶりの安値を付けた。前日に中国商務部が中国企業に不当な損害を与えた外国企業に制裁措置をとれるようにする規則を公表した上、南シナ海の軍事拠点や台湾を巡る中国と米国の対立激化が警戒された。前週末の米株式相場ときょうの中国本土相場の下落も嫌気されたもよう。
ハンセン指数構成を構成する50銘柄のうち、47銘柄が下落。HSBC(
00005)やテンセント(
00700)、AIAグループ(
01299)などの大型株が軒並み売られた。カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)がともに大幅安。前週末に高かった中国スマートフォン大手の小米集団(
01810)も急落した。上昇した3銘柄は碧桂園(
02007)と中電控股(
00002)、吉利汽車(
00175)だった。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセン科技指数は2.39%安の7195.75ポイントと反落。キングソフト(
03888)やBYDエレクトロニック(
00285)が安い。一方、半導体製造装置のASMパシフィック(
00522)が逆行高を演じた。