2020-09-16 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】買い先行も上値は重いか、ハイテク株物色が支え
16日の香港市場は買いが先行か。低金利環境でのハイテク株物色が続き、相場を押し上げそうだ。米中の経済指標の改善も支援材料。15日発表の8月の中国の小売売上高が今年に入って初のプラスに転じ、9月のNY連銀製造業業況指数は市場予想を大きく上回った。
ただ、売買一巡後は上値の重い展開がありそうだ。前日のハンセン指数は3営業日続伸し、終値は100日移動平均(大引け時点で24674.46)を回復したものの、一段と買い上がる新たな材料に乏しい。また、米アップルが15日開いた新製品発表会で市場が期待していた次世代通信規格「5G」対応の「iPhone」の発表がなかったことで、関連銘柄に売りが出る可能性がある。日本時間17日早朝には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表が予定されており、結果を見極めたい投資家は積極的な買いを手控えるだろう。
15日のNY株式相場ではダウ平均が小幅ながら3日続伸し、ハイテク株主体のナスダック総合も続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)やアジア基盤の保険会社AIAグループ(
01299)が香港終値を上回った半面、中国生保大手の中国平安保険(
02318)や香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)が下回って引けた。