野村インターナショナルは最新リポートで、保険各社が発表した8月の保険料収入実績に触れ、生命保険の回復ベースが予想を下回っているものの、最悪期は過ぎたとの見方を示した。また、損害保険は8月の保険料が平均で7%増、7−8月が同9%増となり、顕著に回復していると評価した。『経済通』が15日伝えた。
個別について、中国平安保険(
02318)の長期保有を引き続き勧めたほか、中国人寿保険(
02628)、新華人寿保険(
01336)、中国太平保険(
00966)は金利の反発による恩恵を受けるとの見方を示した。新華人寿保険の8月保険料収入が前年同月比10%増と他社をリードし、積極的な事業戦略と外交員の増加が寄与したと分析。同社の8月の初年度保険料(FYP)はプラス成長になったとの見方を示した。一方、中国人寿保険の保険料収入が1%減となり、新契約価値(VONB)の伸びも鈍化しているほか、中国平安保険と中国太平保険の生保事業もさえなかったと指摘した。
損害保険に関しては、中国平安保険と中国太平保険の保険料の伸びは7月に比べやや鈍化したものの、中国人民財産保険(
02328)を上回ったと指摘した。