11日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反発。前場終値は前日比0.42%高の24416.33ポイントだった。中国企業指数は0.27%高の9709.84ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で476億9000万HKドルだった。
ハンセン指数は小高く寄り付いた。前日終値は6月29日以来約2カ月半ぶりの安値だっただけに、買い戻しが先行。ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセン科技指数は0.78%高と7営業日ぶりに反発している。世界的な金融緩和の長期化により、株式市場への資金流入が続くとの見方が根強い。ただ、前日の米株安が投資家心理を冷やし、上値は伸び悩んだ。序盤には一時、小幅ながら下げに転じる場面があった。
個別では、時価総額が大きいテンセント(
00700)とAIAグループ(
01299)、チャイナ・モバイル(
00941)が買われて相場の上昇を主導。カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)や電動工具大手の創科実業(
00669)、自動車株の吉利汽車(
00175)も高い。一方、華潤置地(
01109)や恒隆地産(
00101)など不動産株がさえない。銀行株の交通銀行(
03328)、消費財株の恒安国際集団(
01044)も下げている。