10日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.64%安の24313.54ポイントだった。中国企業指数は0.46%安の9683.75ポイント。メインボードの売買代金は概算で1038億7000万HKドルだった。
ハンセン指数は米株高の流れを引き継いで高く寄り付いたものの、上昇の勢いは続かなかった。米中や中印の対立激化懸念のほか、英国のEU離脱を巡る動向に対する警戒感が相場の重しとして意識された。後場に入り、堅調だった本土相場や米ダウ先物が軟調に転じるなか、ハンセン指数もマイナス圏に沈み、下げ幅を拡大。結局、終値ベースで6月29日以来、約2カ月半ぶり安値を付けた。
ハンセン指数構成銘柄では、本土国有銀行大手の中国工商銀行(
01398)や中国銀行(
03988)の売りが目立ったほか、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)、中国政府系不動産デベロッパーの華潤置地(
01109)が安い。中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、アジア生保大手のAIAグループ(
01299)が売られた。半面、中国スマホ大手の小米集団(
01810)、乳製品大手の中国蒙牛乳業(
02319)が上昇した。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセン科技指数は0.23%安の6999.72ポイントと6営業日続落。通信機器大手の中興通訊(
00763)、半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)、映画オンラインチケット最大手の猫眼娯楽(
01896)などが下落。半面、パソコン世界最大手のレノボグループ(
00992)、医薬品通販事業者の阿里健康(
00241)が買われた。