8日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日ぶりに反発。終値は前日比0.14%高の24624.34ポイントだった。中国企業指数は0.67%高の9830.39ポイント。メインボードの売買代金は概算で1406億HKドル。
ハンセン指数は高く始まった後、マイナス圏に沈んだが、後場に再びプラス圏に浮上した。前日まで4営業日続落し、約1カ月ぶりの安値を付けた後とあって、買い戻す動きが広がった。また、新型コロナウイルスの感染が収束に向かっていることを受け、香港政府が防疫措置を緩和したことが好感されたほか、A株市場の上昇も投資家心理の改善につながった。ただ、米国やインドとの対立激化に対する警戒感は根強く、上値は重かった。
ハンセン指数構成銘柄では、中国工商銀行(
01398)や中国銀行(
03988)、中国建設銀行(
00939)が買われて指数を押し上げた。チャイナ・ユニコム(
00762)やアリババ集団(
09988)も高い。半面、小米集団(
01810)が7%超下落したほか、恒隆地産(
00101)やサンズ・チャイナ(
01928)の下落も目立った。
この他では、米国が制裁を検討していると伝わり、前日に20%超急落したSMIC(
00981)が反発。何超瓊会長が連日で買い増しを行った信徳集団(
00242)は10%超上昇。きょう新規上場した農夫山泉(
09633)は公開価格を53.95%上回る33.10HKドルで初日の取引を終えた。