2020-09-08 |
中国/マーケット/証券 |
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本土大引け:5日ぶりに反発、後場にプラス圏へ浮上 3300ポイント回復
8日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日ぶりに反発。終値は前日比0.72%高の3316.42ポイントだった。深セン成分指数は0.07%高の13293.33ポイントと4営業日ぶりに反発した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9243億8300万元だった。
上海総合指数は前場がおおむね前日終値を挟んだ一進一退の展開だったが、後場に入るとプラス圏に切り替えし、心理的節目の3300ポイントを回復した。米国やインドとの緊張の高まりが引き続き重しとなる半面、前日まで4営業日続落して約5週ぶり安値を付けだけに、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻しが入った。相互取引を通じた香港からの本土株売買が8月25日以来、7営業日ぶりに買い越しに転じたことも投資家心理の改善につながったもよう。
セクター別では、環境関連、保険、石炭、電力が高い。半面、酒造、農薬、貴金属が売られた。
A株市場では、保険の新華人寿保険(
601336)、中国人寿保険(
601628)、自動車関連の江鈴汽車(
000550)、重慶長安汽車(
000625)、浙江世宝(
002703)、華域汽車系統(
600741)の上昇が目立った。重機大手の三一重工(
600031)、老舗調味料メーカーの仏山市海天調味食品(
603288)が大きく買われた。半面、観光関連の中青旅控股(
600138)、中国旅遊集団中免(
601888)、酒造の瀘州老窖(
000568)、江蘇洋河酒廠(
002304)、豚肉関連の新希望六和(
000876)が安い。前日に大幅逆行高のBYD(
002594)が反落したほか、歌爾(
002241)、欧菲光集団(
002456)などハイテク株の一角が下落した。
上海B株指数は0.88%安の252.00ポイントと反落、深センB株指数は0.26%高の943.69ポイントと4営業日ぶりに反発した。