インド政府は2日、中国企業が提供するアプリ118種の使用を禁止する追加措置を発表した。テンセント(
00700)の人気バトルゲーム「プレーヤーアンノウンズ・バトルグラウンズ(PUBG、絶地求生)」モバイルライト版やビジネス用対話ツール「企業微信(WeChat Work)」、アリババ集団(
09988)のスマホ用通販アプリ「手機淘宝(mobile taobao)」、決済サービス「支付宝(Alipay)」などが禁止対象に含まれている。背景には6月にインドと中国の係争地域で発生した軍事衝突をきっかけとする関係緊迫化があるとみられる。香港経済紙『信報』が3日伝えた。
インド電子・情報技術省は2日の声明で、中国製アプリが「利用者のデータを不正な方式で盗み、密かにインド国外のサーバーへ送って保存している」と批判。インドの主権や国防、公共秩序を危険にさらすリスクがあるため、禁止措置をとったと説明した。
インドは6月末にも北京字節跳動科技(バイトダンス)が運営する動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」、テンセントの対話アプリ「微信(WeChat)」、アリババ集団が開発したウェブブラウザー「UCブラウザー」など59アプリを禁止した。
日本時間午前11時42分現在、関連銘柄の値動きは次の通り。
■テンセント(
00700):544.00HKドル(前日比0.18%安)
■アリババ集団(
09988):286.60HKドル(同1.58%安)