2020-09-03 |
香港/マーケット/証券 |
|
【相場見通し】上値の重い展開か、米株高が支えも緩和拡大期待が後退
3日の香港市場は上値の重い相場か。世界的な金融緩和を背景に株式市場への資金流入を見込む買いが一服しそうだ。中国の国務院(内閣に相当)は2日の常務会議で、「穏健な金融政策を堅持し、バラマキ方式はとらず資金が実体経済へ流れるよう誘導する」と決めた。緩和拡大期待が市場で後退し、投資家が運用リスクをとりにくくなるだろう。相場の上昇をけん引してきたハイテク株が伸び悩めば、ハンセン指数の上値が10日移動平均(2日終値時点で25262ポイント)付近で抑えられる展開がありそうだ。
もっとも、2日の米株式相場が景気回復期待から続伸したこともあって、ハンセン指数の下値は堅いと予想する。ハイテク株主体の米ナスダック総合は4日続伸し、最高値更新を続けた。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、保険株のAIAグループ(
01299)や中国平安保険(
02318)、通信株のチャイナ・モバイル(
00941)が香港終値を上回った半面、銀行株の中国建設銀行(
00939)や石油株のCNOOC(
00883)、ハイテク株のテンセント(
00700)などが下回って引けた。