1日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅続落。前場終値は前日比0.02%安の25171.55ポイントだった。中国企業指数は0.40%高の10031.63ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で791億4000万HKドル。
ハンセン指数は方向感に乏しかった。安く寄り付いた後、前日終値を挟んだ一進一退の展開。米中対立の激化や、中国とインドの国境係争地での軍事衝突といった地政学的リスクを懸念する売りが重荷となる半面、中国の景況感改善を好感する買いが相場を支えた。午前中に発表された8月の財新中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は53.1と市場コンセンサス予想(52.6)を上回り、2011年2月以来の高水準となった。
ハンセン指数構成銘柄では、本土系不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)、碧桂園(
02007)、香港不動産関連の新世界発展(
00017)、新鴻基地産(
00016)、恒隆地産(
00101)が安い。スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が続落している。半面、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)の上昇が目立つほか、IT大手のテンセント(
00700)が2%超高となり、指数を押し上げた。前日にA株上場に向けたガイダンス作業がすべて完了したと伝わった民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が続伸した。