28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比1.60%高の3403.81ポイントだった。深セン成分指数も2.34%高の13851.32ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9478億4600万元だった。
上海総合指数は、前場はマイナス圏に沈む場面もあったが、後場はプラス圏で堅調に推移。大引けにかけて上げ幅を拡大し、心理的節目の3400ポイントに乗せてきょうの取引を終えた。パウエル米FRB議長がゼロ金利を長期にわたって維持する姿勢を示したことが好感されたほか、前日に発表された工業企業利益の持ち直しなどを受け、投資家心理が改善した。香港市場との相互取引制度を通じた「北向き」資金の流入も指数の押し上げに寄与した。セクター別では、銀行と証券が全面高となり相場の上げを主導。造船、航空・宇宙、酒造なども買われた。半面、環境保護や石油の一角が下げた。
A株市場では、中国人寿保険(
601628)や招商銀行(
600036)、華泰証券(
601688)など金融関連が高い。2020年4−6月期決算が予想を上振れた内蒙古伊利実業集団(
600887)はストップ高。南シナ海の領海に米艦艇が侵入したと中国人民解放軍が発表したことを受け、軍需関連とされる中船防務(
600685)や中国東方紅衛星(
600118)が買われた。半面、東江環保(
002672)やウェイチャイ・パワー(
000338)の下落が目立った。
上海B株指数は0.03%安の250.73ポイントと反落、深センB株指数は0.81%高の956.19ポイントと続伸した。