27日の香港株式市場でハンセン指数は反落。終値は前日比0.83%安の25281.15ポイントだった。中国企業指数は0.96%安の10201.94ポイント。メインボードの売買代金は概算で1506億HKドルだった。
ハンセン指数は終始マイナス圏で推移。米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)を前にした様子見ムードが意識されたことに加え、米中対立への警戒感が再び広がり、売りの勢いが強まった。両国の対立を巡っては、米商務省が中国による南シナ海での軍事拠点建設と関連して中国企業24社を安全保障上の問題がある企業を並べた「エンティティー・リスト」に追加すると発表したことが伝わった。指数は序盤に下げ幅を広げ、その後はおおむね25200ポイント台でもみ合いを続けた。
ハンセン指数構成銘柄では、通信株のチャイナ・ユニコム(
00762)とチャイナ・モバイル(
00941)、石油株のCNOOC(
00883)とシノペック(
00386)が大幅安。中国政府による香港抑圧に加担しているとポンペオ米国務長官に批判された欧州金融大手のHSBC(
00005)が大きく売られた。半面、テンセント(
00700)、瑞声科技(
02018)、舜宇光学科技(
02382)といったハイテク銘柄が上昇した。
ハイテク関連30銘柄で構成するハンセン科技指数は続伸し、終値は前日比3.65%高だった。前日に中間決算を発表したネット保険大手の衆安在線財産保険(
06060)が20%超上昇。スマホ大手の小米集団(
01810)やゲーム大手のキングソフト(
03888)が大きく買われた。