26日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に反発。終値は前日比0.02%高の25491.79ポイントだった。中国企業指数は0.08%高の10300.36ポイント。メインボードの売買代金は概算で1332億HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付き、中盤まで前日終値を挟んで一進一退の展開。後場はおおむね小安く推移したが、大引け間際に切り返した。中国本土相場の下げを嫌気する売りが出た一方で中長期的な先高観は根強い。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が27日にカンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で講演するとあって、米金融政策の指針を見極めたい投資家は積極的な買いを控えたもよう。セクター別では、情報技術と医療・ヘルスケアが上げ、素材と公共事業が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)と取引所運営の香港証券取引所(
00388)が反発し、相場を下支えした。前引け後に不動産管理部門を分離上場する計画を発表した華潤置地(
01109)や、2020年中間決算を発表した石薬集団(
01093)が大幅高。申洲国際集団(
02313)は証券各社による目標株価引き上げを手掛かりに買われ、上場来高値を更新した。半面、HSBC(
00005)が売られて相場の重荷となった。衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)と瑞声科技(
02018)も大幅安。
ハイテク関連30銘柄で構成するハンセン科技指数は反発し、終値は前日比0.31%高だった。JDドット・コム(
09618)と小米集団(
01810)が6%近く上げた半面、閲文集団(
00772)、BYDエレクトロニック(
00285)が大きく下げた。