14日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続落。終値は前日比0.19%安の25183.01ポイントだった。中国企業指数は0.21%高の10266.46ポイント。メインボードの売買代金は概算で1033億1000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付き、前日終値を挟んで一進一退の方向感に乏しい展開となった。大引け後に発表されるハンセン指数構成銘柄の見直し結果を見極めたいとして、積極的な売買を見送るムードが強かった。午前に発表された中国の7月の鉱工業生産と小売売上高がともに市場予想より弱い内容となり、中国景気の減速が懸念されたもよう。もっとも、中国本土相場が上昇したこともあって下値は限られた。セクター別ではコングロマリットと医療・ヘルスケアが売られ、素材と不動産・建設が買われた。
ハンセン指数構成銘柄では、時価総額が大きいHSBC(
00005)とテンセント(
00700)が続落して相場の重荷だった。香港コングロマリットの太古A(
00019)、エネルギー株の中国神華能源(
01088)とペトロチャイナ(
00857)も安い。半面、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)が大幅に続伸。保険株の中国人寿保険(
02628)とAIAグループ(
01299)が買われた。
そのほかでは、北京汽車(
01958)や長城汽車(
02333)、広州汽車集団(
02238)の下落が目立った。20年6月中間決算で赤字に転落した裕元工業(
00551)の下げがきつい。一方、通信株のチャイナ・テレコム(
00728)、中国鉄塔(
00788)が買われた。