14日の香港市場は上値の重い相場か。前日のハンセン指数は0.05%下げたものの、12日までの続伸で3.55%上げており、週末を控えて利益を確定しておきたい投資家が売りを出す展開がありそうだ。きょう午前に中国の鉱工業生産など7月の主要経済統計が発表されるとあって、序盤は様子見ムードも強いと予想する。もっとも、中期的な相場の先高観は根強く、下値を売り込む動きは限定的だろう。『香港経済日報』はハンセン指数が「7月初旬以来の高値となる26800ポイント目指す」との見方を示した。
13日の米株式相場ではダウ平均が反落。追加経済対策を巡り、トランプ米政権と与野党の協議が暗礁に乗り上げ、相場の重荷となった。ただ、アップルが大きく上昇し、ハイテク株主体のナスダック総合は続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)や欧州金融大手のHSBC(
00005)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)などが香港終値を下回った半面、保険株のAIAグループ(
01299)と中国平安保険(
02318/
601318)が上回って引けた。
決算発表や業績見通しを手掛かりとする個別銘柄の物色は引き続き活発になるだろう。きょうはハンセン指数構成銘柄のカジノ株サンズ・チャイナ(
01928)や同業のウィン・マカオ(
01128)、中国ネット通販大手JDドット・コム(
09618)が2020年6月中間決算を発表する。