12日のNY株式相場は反発。追加経済対策を巡る不透明感が続いたものの、アップルなどの主力ハイテク株や半導体株が軒並み高となった。トランプ米大統領がコロナワクチンのフェーズ3試験を行っているモデルナと1億回分のワクチン供給契約を結んだことや、テスラが1対5の株式分割を発表し13%高と急伸したこともセンチメントの改善につながった。S&P500は1.40%高と反発。一時終値の史上最高値3386.15ポイントを上回り、3380.35ポイントで終了。取引時間中の史上最高値3393.52ポイントまで13.17ポイント(0.39%)に迫った。ダウ平均も289.93ドル高(+1.05%)と反発。ボーイングが2%超下落したものの、アップルが3%超上昇したほか、マイクロソフト、ホーム・デポ、メルク、ユナイテッドヘルスなどが2%超上昇した。ハイテク株主体のナスダック総合は2.13%高と4日ぶりの大幅反発となり、3日ぶりに11000ポイントを回復した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3.36%高と大幅反発し、5日ぶりに史上最高値を更新した。
経済指標の改善も株高を後押し。米7月消費者物価指数(CPI)は前月比+0.6%と市場予想の+0.3%を上回り、食品・エネルギーを除くコアCPIは+0.6%と前回や市場予想の+0.2%を上回った。足もとで利益確定売りが続いたハイテク株は軒並み上昇。アップル、マイクロソフトのほか、アマゾン・ドット・コムが2.65%高となり、アルファベット、フェイスブック、ネットフリックスも少なくとも1.4%以上上昇した。引け後に決算を発表したシスコ・システムズは、弱い8-10月期見通しが嫌気され時間外で6%超下落した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 27860.24 28043.89 27843.32 27976.84 289.93 1.05
S&P500 3355.46 3387.89 3355.46 3380.35 46.66 1.40
NASDAQ 10878.12 11036.72 10877.16 11012.24 229.42 2.13
CME225先物 22730.00 23245.00 22650.00 23190.00 290.00 1.27
FT100 6280.12 6280.12 6280.12 6280.12 125.78 2.04
DAX 12917.34 13101.12 12879.11 13058.63 111.74 0.86
為替(ドル/円) 106.52 107.01 106.43 106.85 0.33 0.30
WTI先物 41.62 42.90 41.53 42.67 1.06 2.55
金(Gold)先物 1921.60 1961.00 1874.20 1949.00 2.70 0.14
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。