11日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。前場終値は前日比1.15%安の3340.34ポイントだった。深セン成分指数は1.40%安の13692.64ポイントと4営業日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1346億1000万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付き、中盤まで堅調に推移。下半期の経済政策について中国人民銀行(中央銀行)や国家発展改革委員会などのトップの発言が相次いで伝わり、金融緩和と財政出動が進むとの観測が浮上。内需拡大策に期待する買いが相場を押し上げた。ただ、心理的節目の3400ポイントを超える水準で上値の重さが意識されると高値警戒感が強まった。終盤に幅広いセクターで利益確定売りが優勢となって前日終値を割り込み、結局この日の安値圏で終えた。
セクター別では貴金属が全面安のほか、ソフトウエアや証券、非鉄金属が大きく下げた。一方、造船と農業・水産業が上げた。
A株市場では、中信証券(
600030)や東方証券(
600958)など証券株が大きく売られた。金鉱株の紫金鉱業集団(
601899)と医薬品株の麗珠医薬集団(
000513)は大幅に続落。自動車部品メーカーの光啓技術(
002625)はストップ安を付けた。半面、旅行会社の中青旅控股(
600138)が続伸し、太陽電池メーカーの協キン集成科技(
002506)はストップ高を付けた。前日安かった杭州海康威視数字技術(
002415)は買い戻された。
上海B株指数は0.75%安の235.92ポイントと4営業日続落。深センB株指数は0.37%安の924.78ポイントと6営業日続落した。