週明け10日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続落。前場終値は前営業日比0.36%安の24443.73ポイントだった。中国企業指数は0.38%安の10024.69ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で787億4000万HKドル。
ハンセン指数はマイナス圏で軟調に推移した。テクノロジー産業を巡る米中対立の激化に対する警戒感が相場の重しとなった。きょう午前に発表された中国の7月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)はいずれも市場予想より良い結果となったが、影響は限定的だった。
個別では、テンセント(
00700)が3%超下落し、相場の下げを主導。米国が対話アプリ「微信(We Chat)」に関わる取引を禁止すると発表したことが引き続き嫌気された。米アップルの「App Store」から「微信」が削除されれば、「iPhone」の出荷台数が落ち込むとの見方から、瑞声科技(
02018)や舜宇光学科技(
02382)も売られた。金価格の下落を受けて招金鉱業(
01818)や紫金鉱業集団(
02899)も下げた。半面、中国本土との往来再開期待から銀河娯楽(
00027)やサンズ・チャイナ(
01928)などマカオカジノ株が買われた。チャイナ・ユニコム(
00762)やチャイナ・モバイル(
00941)の上昇も目立った。