7日のNY株式相場は高安まちまち。米7月雇用統計は市場予想を上回る強い結果となったが、米中対立激化懸念や追加経済対策を巡る不透明感が重しとなった。ダウ平均は一時163米ドル安(-0.60%)まで下落し、S&P500も0.61%安まで下落したが、追加経済対策へ期待が戻ったことで取引最終盤にプラス圏に浮上し、それぞれ46.50米ドル高(+0.17%)、0.06%高で終了し、ともに6日続伸となった。一方、ハイテク株主体のナスダック総合は、1.69%安まで売られ、0.87%安で終了。8日ぶりの反落となった。ハイテク大手は、アップルが2.27%安、マイクロソフトが1.79%安、ネットフリックスが2.82%安、アマゾン・ドット・コムが1.78%安、アルファベットが0.44%安となった一方、フェイスブックは1.19%高となった。
週間では、ダウ平均が3.80%高と3週ぶりに反発し、S&P500が2.45%高、ナスダック総合が2.47%高とともに2週続伸。年初来ではナスダック総合が22.72%高、S&P500が3.73%高となり、ダウ平均は下落率を3.87%に縮小した。
寄り前に発表された米7月雇用統計は、非農業部門雇用者数が176.3万人増となり市場予想の160.0万人増を上回った。失業率は10.2%と6月の11.1%から改善し、市場予想の10.5%も下回る強い結果となった。一方、トランプ米大統領が中国製アプリのTikTokやWeChatの米国内での使用を制限する大統領令に署名したことで米中関係の一段の悪化が懸念された。米国会計基準を満たさない企業の米国上場を認めない方針も嫌気されアリババADRは5%超下落した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 27321.68 27456.24 27223.55 27433.48 46.50 0.17
S&P500 3340.05 3352.54 3328.72 3351.28 2.12 0.06
NASDAQ 11072.53 11126.04 10920.37 11010.98 -97.09 -0.87
CME225先物 22430.00 22480.00 22190.00 22430.00 90.00 0.40
FT100 6032.18 6032.18 6032.18 6032.18 5.24 0.08
DAX 12634.79 12691.66 12517.44 12674.88 83.20 0.66
為替(ドル/円) 105.51 106.04 105.46 105.95 0.44 0.41
WTI先物 41.97 42.22 41.06 41.22 -0.73 -1.74
金(Gold)先物 2076.40 2089.20 2024.80 2028.00 -41.40 -2.00
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。