6日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。前場終値は前日比1.63%安の24692.59ポイントだった。中国企業指数は1.38%安の10115.26ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で778億6000万HKドルだった。
ハンセン指数は米株高の流れを引き継いで小高く始まったが、ほどなくしてマイナス圏に転落した。前日までに2週間ぶりの高値を連日で更新していただけに、目先の利益を確定する売りが出やすい環境。ポンペオ米国務長官が、中国のアプリなどが米国の個人情報や米企業の機密情報にアクセスするのを防ぐ措置を導入すると発表するなか、米中関係に対する警戒感が再び強く意識され、売りが加速した。指数は前日に回復した節目の25000ポイントを下回り、下げ幅を拡大。前場中盤以降は24700ポイントを挟んでもみ合いを続けた。
個別では、中国IT大手のテンセント(
00700)が2%台の下落。ポンペオ長官の会見で同社が手掛けるアプリ「微信(ウィーチャット)」が「重大な脅威」と指摘された。前日に減益決算を発表した長江グループ系公益事業者の長江インフラ(
01038)が安い。スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、欧州金融大手のHSBC(
00005)の下げも目立った。半面、中国石油メジャーのCNOOC(
00883)が逆行高を演じた。