5日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に4営業日続伸。終値は前日比0.17%高の3377.56ポイントだった。深セン成分指数は0.72%高の13960.93ポイントと反発した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1967億8800万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた。序盤は下げ幅を拡大する場面もあったが、売り一巡後は上向きに転じ、前引け間際にプラス圏に浮上。ただ、3380ポイントを超える水準では伸び悩み、後場はおおむね前日終値を挟んでもみ合った。前日まで3営業日続伸し、連日で約3週ぶり高値を更新しただけに、利益確定売りが重荷となる半面、中国の景気回復期待を受けた相場の先高観が根強い。米国と中国が今月15日に閣僚レベルの会合を開くとの情報もあり、米中間の緊張の緩和に対する期待も買いを支えたもよう。
セクター別では、軍需関連、貴金属、宝飾品、農業、食品・飲料が高い。半面、前日に高かった保険、銀行が全面安となり、相場の重荷となったほか、航空・空港運営、不動産、証券がさえない。
A株市場では、自動車部品メーカーの光啓技術(
002625)が8営業日連続のストップ高。7月末に新型コロナワクチンの臨床試験開始を発表した医薬品メーカーの上海復星医薬(
600196)もストップ高をつけた。家電の海爾智家(
600690)、海信家電集団(
000921)、厨房機器メーカーの杭州老板電器(
002508)、産金の紫金鉱業集団(
601899)、養豚業者の新希望六和(
000876)が大きく買われた。半面、新華人寿保険(
601336)、平安銀行(
000001)など金融株の一角の下げが目立った。不動産デベロッパーの保利発展控股集団(
600048)、万科企業(
000002)、港湾運営の上海国際港務(
600018)、空港運営の上海国際機場(
600009)などが売られた。
上海B株指数は0.57%高の242.12ポイントと反発。深センB株指数は0.14%安の937.59ポイントと続落した。