4日前場の香港株式市場でハンセン指数は4営業日ぶりに反発。前場終値は前日比0.83%安の24659.93ポイントだった。中国企業指数は1.23%高の10157.03ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で706億3000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ高く寄り付いた後、終始プラス圏でもみ合った。前日まで3営業日続落し、約1カ月ぶり安値を更新した後とあって、買い戻しが優勢。NY市場でハイテク株比率の高いナスダック指数が過去最高を更新したことを好感してニューエコノミー株が買われ、投資家心理の改善につながった。もっとも、目新しい好材料が乏しい中で一段と買い上がる勢いは限られ、50日移動平均(前引け時点で24717.04ポイント)に近づく水準では伸び悩んでいる。
個別では、九龍倉置業地産(
01997)、恒隆地産(
00101)など香港地場系銘柄が買い戻されたほか、中国人寿保険(
02628)、中国建設銀行(
00939)など本土金融株、アジア生保のAIAグループ(
01299)が上昇し、指数を押し上げた。ニューエコノミー株の美団点評(
03690)、アリババ集団(
09988)が大きく買われた。半面、前日に急落したHSBC(
00005)とハンセン銀行(
00011)が大幅に続落。乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)が軟調だった。