週明け3日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前営業日比1.75%高の3367.97ポイントだった。深セン成分指数は2.40%高の13964.56ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆3339億6300万元だった。
上海総合指数は高く寄り付いた後、もみ合いながらじりじりと上げ幅を広げた。終値は午前中に発表された財新中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が52.8と市場予想を上回り、2011年2月以来の高水準となったことを好感。中国当局が金融機関の資産管理業務に対する規制強化の適用を21年末まで延期したことも投資家心理の改善につながった。終値は7月14日以来、約3週ぶり高値を更新した。
セクター別では、軍需関連、防犯設備が全面高。ソフトウエアサービス、通信、文化・メディアが大きく買われた。半面、貴金属の一角がさえない。
A株市場では、傘下の海爾電器(
01169)を非公開化した上で、紹介形式で香港証券取引所メインボードに上場する計画を発表した海爾智家(
600690)や、医薬品メーカーの上海復星医薬(
600196)がストップ高。ゲーム関連の奥飛娯楽(
002292)、家電量販店大手の蘇寧易購集団(
002024)の上昇が目立った。リチウム電池原料の寧波杉杉(
600884)、自動車部品メーカーの光啓技術(
002625)が続伸したほか、前週末にさえなかった造船大手の中国船舶重工(
601989)が反発。海通証券(
600837)、新華人寿保険(
601336)など金融株も買われ、指数を押し上げた。半面、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)が反落。養豚業者の河南双匯投資発展(
000895)、医薬品メーカーの江蘇恒瑞医薬(
600276)、酒造大手の貴州茅台酒(
600519)が軟調だった。
上海B株指数は1.77%高の242.10ポイントと続伸し、深センB株指数は1.20%高の940.43ポイントと6営業日続伸した。