31日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.71%高の3310.01ポイントだった。深セン成分指数は1.27%高の13637.88ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1459億9100万元だった。
上海総合指数は総じてプラス圏でもみ合った。午前中に発表された2020年7月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が51.1と予想(50.7)を上回り、今年3月(52.0)以来の高水準となったことを受け、景況感の改善を好感する買いが相場を支えた。終値は7月23日以来、約1週間ぶりに心理的節目の3300ポイントを回復。ただ、中国本土を含めた世界各地で新型コロナウイルスの新規感染者数が再拡大するなかで先行き不透明感が上値を抑え、中盤にはマイナス圏に沈む場面もあった。
セクター別では、貴金属、医療・製薬、証券が高い。米アップルの4−6月期業績の予想上振れなどを好感して電子部品、電子・ITも買われた。半面、軍需関連、石炭がさえない。
A株市場では、アップル関連銘柄の歌爾(
002241)、浙江水晶光電科技(
002273)などが買われた。免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)、リチウム電池原料の寧波杉杉(
600884)、自動車部品メーカーの光啓技術(
002625)が大幅高。28日に新型コロナワクチンの臨床試験開始を発表した医薬品メーカーの上海復星医薬(
600196)は大幅に3日続伸。半面、赤字転落の中間決算速報を発表した蘇寧易購集団(
002024)や、ディスプレー広告大手の分衆伝媒信息技術(
002027)、ゲーム関連の奥飛娯楽(
002292)が安い。造船大手の中国船舶重工(
601989)、重機大手の中国船舶重工(
601989)が軟調だった。
上海B株指数は0.13%高の237.90ポイントと小幅に上昇し、深センB株指数は0.89%高の929.29ポイントと5日続伸した。