29日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続伸。前場終値は前日比1.05%高の3261.76ポイントだった。深セン成分指数も1.85%高の13391.04ポイントと3日続伸。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で6279億9700万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた。米中関係の悪化や、中国本土で新疆ウイグル自治区を中心に新型コロナウイルスの感染が再拡大していることへの懸念から売りが先行した。ただ、指数が前週末に4%近く下げた後とあって、下値の堅さを確認すると序盤以降は次第に買い戻しが優勢。中信証券(
600030)と中信建投証券(
601066)の合併観測が再浮上し、業界再編の進展に対する期待から証券株が大きく買われたことも地合いの改善につながった。もっとも、3280ポイント付近では伸び悩んでいる。
セクター別では、証券、保険が全面高。医療、製薬、家電も買われた。半面、造船、貴金属、酒造、非鉄金属が安い。
上海B株指数は0.90%高の236.32ポイント、深センB株指数は0.34%高の911.74ポイントだった。