28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.71%高の3227.96ポイントだった。深セン成分指数も1.31%高の13147.35ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8979億5900万元だった。
上海総合指数はプラス圏の狭いレンジでもみ合った。前週末に4%近く下げたとあって、週明け27日に続いて幅広いセクターで買い戻しが先行。中国指導部が内需主導の景気下支えに力を入れるとの見方から、関連銘柄に買いが入った。新型コロナウイルスのワクチン開発の進展も投資家心理を支えたもよう。ただ、米中関係の悪化懸念がくすぶるなかで上値の重さが目立った。後場には一時、前日終値に近い水準まで上げ幅を縮小する場面があった。
セクター別では、通信キャリアが軒並み高のほか、食品・飲料や非鉄金属、酒造が高い。一方、前日高かった貴金属・宝飾品が逆行安。
A株市場では、自動車部品メーカーの光啓技術(
002625)が連日のストップ高。電子部品メーカーの歌爾(
002241)と立訊精密工業(
002475)、乳業メーカーの内蒙古伊利実業集団(
600887)も高い。白酒大手の貴州茅台酒(
600519)と安徽古井貢酒(
000596)、宜賓五糧液(
000858)がそろって上昇した。半面、製薬株の江蘇恒瑞医薬(
600276)と上海復星医薬(
600196)、山東新華製薬(
000756)が売られた。金鉱株の紫金鉱業集団(
601899)は反落した。
上海B株指数は0.71%高の234.22ポイントと4営業日ぶりに反発。深センB株指数は0.58%高の908.63ポイントと続伸した。