24日のNY株式相場は続落。弱い見通しや次世代チップの遅れが嫌気されたインテルが急落し、アップルやマイクロソフトなどの主力ハイテク株にも売りが続いたほか、テスラも6.35%安と大幅に続落した。米国がテキサス州の中国総領事館の閉鎖を求めたことに対抗して中国が四川省の米国総領事館を閉鎖すると通知し、米中対立激化懸念が強まったことも投資家心理を悪化させた。ダウ平均は終日マイナス圏で推移し、182.44米ドル安(-0.68%)と2日続落。インテルが16.24%安となり、ダウ平均を67米ドル余り押し下げたほか、ボーイング、ビザも1%超下落し指数の重しとなった。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.62%安、0.94%安で終了し、主要3指数がそろって2日続落した。
週間では、ダウ平均が0.76%安、S&P500が0.28%安とともに4週ぶりに反落し、ナスダック総合は1.33%安と5月以来の2週続落となった。
インテルが急落した一方、競合のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が16.50%高と急伸し、S&P500の上昇率トップとなった。主力ハイテク株は、アップル、マイクロソフト、アルファベット、フェイスブックが0.3-0.8%下落した一方、「巣ごもり消費」の恩恵を受けるアマゾン・ドット・コムとネットフリックスは0.6-0.8%上昇した。S&P500の11セクターは一般消費財が0.33%高と唯一上昇し、ITの1.19%安を筆頭に10セクターが下落した。米経済指標は6月新築住宅販売件数が市場予想を上回ったが注目されなかった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 26533.41 26625.70 26402.86 26469.89 -182.44 -0.68
S&P500 3218.58 3227.26 3200.05 3215.63 -20.03 -0.62
NASDAQ 10294.41 10418.75 10217.31 10363.18 -98.24 -0.94
CME225先物 22550.00 22620.00 22250.00 22340.00 -410.00 -1.80
FT100 6123.82 6123.82 6123.82 6123.82 -87.62 -1.41
DAX 12919.31 12935.50 12812.02 12838.06 -265.33 -2.02
為替(ドル/円) 106.83 106.89 105.67 106.05 -0.78 -0.73
WTI先物 41.06 41.67 40.66 41.29 0.22 0.54
金(Gold)先物 1884.90 1904.60 1880.50 1897.50 7.50 0.40
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。