24日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。前場終値は前日比1.83%安の24801.69ポイントだった。中国企業指数は1.65%安の10119.61ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で804億4000万HKドルだった。
ハンセン指数は米株安の流れを引き継ぎ安く寄り付いた。ほどなくして心理的節目の25000ポイントを割り込むと、じりじりと下げ幅を拡大した。米中緊張の高まりを懸念する売りが優勢。ポンペオ米国務長官は23日の演説で中国の習近平国家主席をトップとした共産党政権を痛烈に批判した。一方、中国外交部は24日、米国がヒューストンにある中国総領事館の閉鎖を求めた対抗措置として、成都の米国総領事館の閉鎖を米国側に通知したと伝わった。
個別では、最高経営責任者(CEO)による一部保有株の売り出しを嫌気して医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)が急落。時価総額の大きいIT大手のテンセント(
00700)が4%超の下げ。香港不動産関連の九龍倉置業地産(
01997)、医薬品メーカーの石薬集団(
01093)、取引所運営の香港証券取引所(
00388)、中国生保大手の中国人寿保険(
02628)も大きく売られた。半面、パイプライン資産の売却を発表した石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)や、通信キャリアのチャイナ・モバイル(
00941)が堅調だった。