2020-07-24 |
香港/企業動向/石油・石炭 |
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ペトロチャイナ、パイプライン資産を国家石油天然気管網集団に売却
中国最大級の石油グループ、ペトロチャイナ(
00857/
601857)は23日大引け後、パイプライン資産の譲渡について、国家石油天然気管網集団と合意したと発表した。原油・天然ガスパイプラン、貯蔵タンク、液化天然ガス(LNG)受入基地・関連施設などの資産や対象資産を保有する子会社・傘下企業の権益をすべて国家石油天然気管網集団に売却する。対価は2687億元に上り、うち1495億元分は資産交換のかたちで国家石油天然気管網集団を取得し、残りは現金で受け取る。譲渡が完了すれば、シノペックは国家石油天然気管網集団の出資持ち分29.9%を保有し、最大出資者となる。取引の実施には株主総会での承認などが必要となる。
パイプライン資産の譲渡でペトロチャイナは458億2000万元の売却益を計上する見込み。現金対価の使途について、業績や設備投資、キャッシュフローの状況を踏まえて上で、一部を配当として株主に還元する方針。残りは川上の探査・生産と川下の市場開拓、新エネルギー・新素材分野や、債務の返済に充てるとしている。