23日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。前場終値は前日比0.37%高の25151.52ポイントだった。中国企業指数は0.27%高の10270.88ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で829億3000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ高く始まった。新型コロナウイルスのワクチン開発が進み、経済活動が正常化するとの期待が高まった。ただ、米国と中国の対立激化を背景に中国本土相場が下げ、ハンセン指数も買い一巡後に上げ幅を縮小。一時は下げに転じ、心理的節目の25000ポイントを小幅ながら割り込む場面があった。米国や香港で1日当たりの新型コロナ感染者数が拡大していることも投資家心理を冷やしたもよう。
個別では、光学事業子会社が戦略投資家を迎え入れると発表したスマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)が大幅高。同業の舜宇光学科技(
02382)や、取引所運営の香港証券取引所(
00388)も反発している。時価総額が大きいテンセント(
00700)、AIAグループ(
01299)も買われた。半面、香港不動産関連の九龍倉置業地産(
01997)、太古A(
00019)、新鴻基地産(
00016)の下落が目立つ。通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)、豚肉大手の万洲国際(
00288)も安い。