22日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反落。終値は前日比2.25%安の25057.94ポイントだった。中国企業指数も1.95%安の10243.51ポイントと反落。メインボードの売買代金は概算で1555億8000万HKドル。
ハンセン指数は、前場はプラス圏での推移が目立ったが、後場に入ってからはマイナス圏で軟調に推移した。欧州連合(EU)首脳が新型コロナ「復興基金」について合意したことなどが好感される一方、「香港版ナスダック指数」に当たる「ハンセン科技指数」の発表を受けて前日に大きく買われた銘柄が利益確定で売られ、相場の重しとなった。香港での新型コロナウイルスの感染拡大が嫌気されたほか、米国がヒューストンにある中国総領事館を72時間以内に閉鎖するよう求めたと伝わり、指数は大引けにかけて急速に下げ幅を拡大した。
ハンセン指数構成銘柄では、前日に10%近く上昇していた香港証券取引所(
00388)が5%近く下落。ハンセン科技指数に採用される見通しのテンセント(
00700)や瑞声科技(
02018)、舜宇光学科技(
02382)も大きく下げた。半面、原油先物相場の上昇を受けてペトロチャイナ(
00857)やシノペック(
00386)など石油株が買われた。
この他では、アリババ集団(
09988)や美団点評(
03690)、小米集団(
01810)などニューエコノミー株が大きく売られた。半面、金の現物価格が約9年ぶりの高値を更新したことを好感し、山東黄金鉱業(
01787)や紫金鉱業集団(
02899)など産金株が買われた。