22日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続伸。前場終値は前日比0.37%高の3333.16ポイントだった。深セン成分指数も0.89%高の13657.03ポイントと4営業日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1984億100万元。
上海総合指数は総じてプラス圏でもみ合った。小安く寄り付いた後にほどなくして上向きに転じた。ただ、3380ポイント付近で伸び悩み、後場に入ると次第に上げ幅を縮小した。上海総合指数はきょうから新しい編成方法による算出・公表が始まった。上場廃止リスク銘柄を除外した一方、ハイテク新興企業向け市場「科創板」の上場銘柄を組み入れたことで、市場全体のパフォーマンスがより正確に反映できるようになったとの見方が出ている。一方、「科創板」は開設から1年が経過しており、第1弾上場銘柄のロックアップがピークを迎える中、売り圧力への警戒感もくすぶった。
セクター別では、貴金属が全面高。石油、食品・飲料、軍需関連も買われた。半面、保険が軒並み売られ、相場の重荷となった。
A株市場では、大族激光科技産業集団(
002008)、杭州海康威視数字技術(
002415)、用友網絡科技(
600588)などハイテクの一角が高い。乳製品大手の内蒙古伊利実業集団(
600887)、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)、医薬品メーカーの麗珠医薬集団(
000513)、ビール大手の北京燕京ビール(
000729)が大きく買われた。半面、重機メーカーの三一重工(
600031)、中聯重科(
000157)、映画館運営会社大手の万達電影(
002739)は利益確定売りが出た。養豚業者の牧原食品(
002714)、自動車部品メーカーの光啓技術(
002625)、造園・緑化会社の北京東方園林環境(
002310)などが下落した。
上海B株指数は0.61%高の240.99ポイントと4営業日続伸。深センB株指数は0.08%安の928.77ポイントと小幅ながら続落した。